最終節に群馬を迎えた大分トリニータは、序盤に素晴らしいサッカーを展開する。ポゼッションでじりじりと持ち上がり、結果的にゴール前のスペースを消してしまっていたことが嘘のように、早い展開から前線が動き出し、判断も早いので群馬の守備が寄ってくる暇を与えない。それでも決定機を逃していたのだが、中に絞ったところで野嶽がクロスを上げ、24分の長沢のゴールを呼び込んだ。サイド攻撃にこだわらないあたりも、いつもとは一味違った攻撃パターンだった。 しかし、1点取ったことで大分はペースダウンしてしまう。序盤からよいポジションを取り続け、決定機を2度も逃していた弓場が37分に2点目を奪ったものの、これで完全に余裕を…