前記事で靺鞨(渤海)について取り上げた。今回も渤海、貞孝公主墓と貞恵公主墓を紹介。また当時の日本との関係を渤海使と藤原氏の外交関係からつないでいく。次の流れで紹介していく。 ・六頂山墳墓群・貞恵公主墓(ていけいこうしゅぼ)・龍頭山古墳群・貞孝公主墓(ていこうこうしゅぼ)・貞孝公主墓の墓碑の内容・大欽茂(だいきんも)・渤海使と交流のあった藤原仲麻呂・藤原氏の下り藤の家紋・まとめ ■六頂山墳墓群六頂山古墓群の所在は中国・吉林省、敦化市郊外の六頂山。渤海国(698-926年)前期の王族や貴族の墳墓。大小235の墳墓で構成される。渤海国第3代王・大欽茂の「次女」、貞恵公主の墓が存在する。墓からの出土品…