本土寺を後にし、小金城址「大谷口歴史公園」に、向かうことにする。 小金城は、千葉氏の家老であった原氏の重臣高木氏の居城である。 高木胤吉は、天文6年(1537年)、小金城を築き根木内城から移り、その後、胤辰、胤則と3代53年の居城となった。戦国末期には、この小金城を拠点に、現在の松戸、市川、船橋、沼南、柏、鎌ヶ谷、我孫子を支配し下総国有数の領主となったといわれている。 城は、標高20メートルほどの丘陵地帯に、古利根川、中川、荒川流域などの低地帯を一望できる場所にある。城域は、東西800メートル、南北700メートルにおよび、当時下総国北西部最大の平山城だった。平山城は、平野にある山や舌状台地など…