現代の座敷牢と呼ばれた劣悪な環境に置かれていた女性が死亡した事件は人々に強い恐怖と両親への嫌悪を抱かせた。だが文科省の調べによれば小中学生の8.8%に何らかの(学習・行動)発達障害の可能性が報告されており、こうした事件のきっかけは決して少なくはないように思われる。登校拒否児や引きこもりと思われていた人の中にも似たようなケースは存外あるのではないか。 発覚 2017年12月23日、大阪府寝屋川市秦町に住む夫婦が「病気で療養していた娘が死んでいるようだ」と警察に届け出た。亡くなっていたのは柿元愛里さん(33歳)で身長145センチ、体重僅か19キロにまで瘦せ細っており、警察が現場に到着した際、遺体は…