☆🦋☆🦋☆ ただ私だけが天の花嫁であることを(上) ☆🦋☆🦋☆ 🌹しばらくして、呉(オ)執事という信仰の篤い信徒が、鍾路区楽園洞(チョンノグナグォンドン)の商店街にある服屋に、裁縫を手伝いに行くことがありました。♦服屋の主人は「祈祷おばあさん」と呼ばれている元老信徒で、男性用の服を一着作っているところでした。呉執事は、その横に座ってミシンを動かしながら何の気なしに尋ねました。 ♦「誰の服を作っているのですか?」 🌹「文先生の服だよ。約婚式の時に着る服」 彼女はびっくりして聞きました。 ♦「花嫁が決まったんですか?」 🌹「日にちは決まったけれど、新婦はまだ決まってないのよ。でも、いずれにしても式…