著者:伊東潤出版社:KADOKAWA 武田信玄と徳川家康・織田信長連合軍による三方原の合戦を 信玄側、徳川側それぞれの目線で交互に描かれている。 死期の近さを感じるがゆえ武田家安泰のために動く信玄と、 最強軍団の動きや後方支援の信長や部下たちのバランスを気にしながら 戦う決心をする家康の心理戦が面白い。 信玄と違って家康は部下にまで気を遣う様子が可笑しいが 天下を獲るためには大いに役立つ経験でもあったに違いない。 ところで武田家三部作の完結編?と思っていたらちゃんと読んでた。 伊藤さんの武田家メインの作品を読んだのは覚えてたけど10年前だからなあ。 最初から三部作のつもりだったのかな(笑) ラ…