聖徳太子の「天寿国」はどんな国? 聖徳太子の妃・橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が推古天皇に願って采女や工人らに作らせた「天寿国曼荼羅繡帳」には、太子らが現在いる場所として「天寿国」という言葉が出てきます。また『伊豫国風土記』逸文の聖徳太子の碑文中にも「寿国」の言葉が出てきますが、この「天寿国」「寿国」とは、どのような国を表現しているのでしょうか? たとえば、『伊豫国風土記』詩文の原文はこうなっています。 惟夫日月照於上而不私。神井出於下無不給。萬所以機妙應。百姓所以潜扇。若乃照給無偏私。何異于壽国。隨華臺而開合。沐神井而◆1 疹。◆2 升于落花池而化溺。窺望山岳之■■。反冀子平之能往。椿樹…