2023.06.14 かつて佐伯地方にあって、四浦半島、大入島、戸穴、狩生は「標野」と呼ばれていた。標野とは、本来、天皇の料地で立ち入りを禁止された原野の事をいう。狩猟に利用される事が多い。 そのゆえか特に戸穴や狩生には独特の地名が残っている。戸穴に劣らず今回訪れた狩生も意味深長な地名で溢れていた。古くから「佐伯院(官倉)」が置かれた土地とも比定されてきたように政治の中心地だった可能性もあるいわくつきの土地なのである。 地元の史談会の方々にその「狩生」とこれに隣接する「車」を案内して頂いた。西隣の八幡(戸穴)については既に半年前に探訪済みでその延長戦である。(標野行き、2022.12.11) …