今日、天皇と皇后が硫黄島を訪ね戦死者を慰霊した。 硫黄島は、東京から南へ1200㎞行った絶海の孤島だ。 アメリカ軍は硫黄島を制圧した後、ここからB29による本土空襲を支援した。 硫黄島にいた日本軍を、アメリカ軍は5日くらいで簡単に制圧できると思っていた。 ところが、ここはアメリカ軍にとっても最も犠牲者を出した激戦地となった。 その理由は、栗林忠道という名将を中心に日本軍が命がけで奮戦したからだ。 この栗林中将は、この時期の将校にしては珍しく人間的に立派な人物なのだ。 頭がよく、中学卒業後は陸軍士官学校へ進み、陸軍大学校を2番の成績で卒業した。 また、成績優秀だった彼は、37歳のときに軍事研究の…