本の感想「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」太田直子(光文社新書)2007_02 隠れた名著というのは本書のような本を言うのだろう。2007年2月に初版が出て同じ年の9月には5刷発行となっているから必ずしも「隠れた」という控えめな形容は外れているのかもしれない。けれども大ヒットしたという本ではないだろう。著者は映画字幕翻訳者なので上映作品で著者による字幕を読んだことがあったのかもしれないが、お名前は記憶になかった。本書ではしばしば見かけたり耳にしたりする変な日本語について苦言をまとめてある。我が意を得たりと思うことばかりであった。 「ルビと混ぜ書き」では「映画字幕に読めない感じが出てきた…