「失敗の科学(マシュー・サイド著)」を読んでいる。実に人間の本質を突く鋭い指摘がたくさん登場する。少し紹介しよう。 「多くの場合、人は自分の信念と相反する事実を突きつけられると、自分の過ちを認めるよりも、事実の解釈を変えてしまう。次から次へと都合のいい言い訳をして、自分を正当化してしまうのだ。ときには事実を完全に無視してしまうことすらある」 これは気付きにくいことかもしれない。でも、実は日常的に誰しも行っている思い込みとも言える。本能が自分を守ろうとしているのかもしれない。自分に都合の良いストーリーをあたかも真実のように作り上げてしまう感覚に近いのだろう。 人はなぜそんなことをしてしまうのだろ…