●歌は、「ほととぎす来鳴き響もす卯の花の伴にや来しと問はましものを」である。 奈良市神功4丁目 万葉の小径(20)万葉歌碑(石上堅魚 うのはな) ●歌碑は、奈良市神功4丁目 万葉の小径(20)にある。 ●歌をみていこう。 ◆霍公鳥 来鳴令響 宇乃花能 共也来之登 問麻思物乎 (石上堅魚 巻八 一四七二) ≪書き下し≫ほととぎす来鳴き響(とよ)もす卯(う)の花の伴(とも)にや来(こ)しと 問はましものを (訳)時鳥が来てしきりに鳴き立てている。お前は卯の花の連れ合いとしてやって来たのかと、尋ねたいものだが。(伊藤 博 著 「万葉集 二」 角川ソフィア文庫より) (注)とよもす【響もす】他動詞:「…