朝鮮の農村 契、プマシ、トゥレ(続) 梁 愛舜「郷村社会の親族と近隣結合―契・プマシ・トゥレを中心に―」(『立命館産業社会論集』35巻4号2000年)と「在日朝鮮人一世のコスモロジーと郷村社会―「儒教的家族」の信念体系と行動様式―」(『立命館産業社会論集』35巻2号1999年)を読んだ。 これは在日一世の体験した朝鮮農村の姿を探ったものである。彼らの先祖への祭祀(チェーサ、チェサ)には今の韓国には無い古い形が残っているだろうという。 この中に「契」の実態が分かりやすく説明されているので、『 』で引用させていただく。 【洞契】 「邑、面」の下の「洞、里」は自然集落的な部落であるが、この洞が農民の…