霜夜なり凍る 窓辺の息白く 夢を結ひつぐ 筆の光よ 田心 (沖津島集 30) 月影に散りゆく 思ひ綴りけり 真心宿す 灯の筆の跡 田霧 (沖津島集 31) 沖津島集(自歌) 朧月を見つつ 1. なかなかにさやかな心きりぎりすささやく朧負けじと進む 2. こころには花啓く意趣すみれ葉のひら舞う朧朝を拓く 3. やわらかにたゆたふ花は時知らずひとり歩まひ照る朧月 佐保姫、女大學 4. 佐保姫の霞に迷う心こそ立ち向かうべき時ぞ来にけり 5. 佐保姫の春の光に照らされてこころ新たに歩み出す 己の器の小ささを嘆く 6. 浅茅生の小野の草花踏み分けて我が行く道ぞ恋しきもの 7. 世の中よ何事も思ひのままな…