「縄文ノート32(Ⅲ-2) 縄文の『女神信仰』考」(201224)では、長野県茅野市の2つの遺跡の「縄文のビーナス」と「仮面の女神」などから、そのデザインが単なる描写ではなく、大きくお尻を誇張したシンボリックな表現をとった明確な造形意思があり、縄文人が信仰対象とした女神像であるとしました。 そして「女神信仰」は霊(ひ)を産む女性を神とする「霊(ひ)継ぎ信仰」を示し、大地から春になると再び植物が芽生え、海から魚が湧き、森から生物が生まれるように、死者が大地に帰り、黄泉帰ることを願う「地神(地母神)信仰」であったことを明らかにしました。 親から子、孫がよく似ていたり、死者の記憶がいつまでも残ること…