妻は、くノ一 (角川文庫 か 53-1) 作者:風野 真知雄 KADOKAWA Amazon い、いただきます。 再読。 狸囃子からの人魂。 松浦静山(まつらせいざん)、元平戸藩主。こどものころ、人魂をふみつぶしたことがある。 魂は鼻の穴から出ていく。 嫁にいくくらいなら舌かんで死んだほうがまし、まで言われたことがある雙星彦馬(ふたぼしひこま)。 目に見えているものはすべてごみな彦馬の部屋。 もてない男の会。やめときやめとき。 嫁入り道具は風呂敷ひとつ。 欲がなく、他人をうらやましがらず、労苦をいとわない。そんな女は存在しない。 彦馬、失踪した妻を捜すために隠居する。28歳。 養子に遠縁の雁二…