荻原浩 ☆☆☆★ 文春文庫ジャガモンド斉藤推薦の「和製モンスターパニック」もの。 そのモンスターとは、カマキリ。カマキリと言えば、カマキラスが有名だが、怪獣ではなくモンスター扱いなので、サイズに人間と戦えるサイズ(具体的なサイズはネタバレなので、詳しくは後述)になっている。 ストーリーは、まあ言ってしまえば、オーソドックスなアメリカのモンスター・パニック映画のそれ。 効果音を一音ごとに改行するあたりは、和製ホラー小説の作法。 最初は、15センチくらいのギネス級のカマキリのうわさから始まり、主人公が取材に訪れた島には、自殺率が高いという不穏なデータがある。 普通に面白い娯楽小説といえる。映画に…