この本は、今から5年前の2017年7月に出版された本である。図書館でこの本を見つけ、サブタイトルに「人生後半の生き方」とあるのを見て、現在、老を迎えている私は興味を感じ読むことにした。 五木氏は著書の中で、孤独について次のように述べていた。「老いにさしかかるにつれ、孤独を恐れる人が少なくありません。しかし、私自身は、もともと孤独に偏する性分だという面もありますが、歳を重ねれば重ねるほど、人間は孤独だからこそ豊かに生きられると実感する気持ちが強くなってきました。孤独な生活の友となるのが、例えば本です。読書とは、著者と一対一で対話するような行為です。誰にも邪魔されず、古今東西のあらゆる人と対話がで…