子どもたちには,できれば毎日笑ってほしい。でも,現実の世界では厳しいことも,しんどいことももちろん超えていかなければいけません。だからときどき,はちゃめちゃな物語を読んであげたい。 主人公は3年生の畠山則安くん。友だちからは「10円やす」と呼ばれている。則安くんは,毎日日記を書いていた。「誰にも見せなくていいから,日記には本当のことを書くように」と先生に言われたので,人には知られたくないようなことも正直に書いていた。ところがある日,お母さんがだまって日記を読んでいることに気づきます。怒った則安くんは,でたらめの日記を書いて,お母さんをびっくりさせようとする。「トイレに大蛇が出た」とか,「お母さ…