もし少年を見かけたら、こんなふうにできたら。 「橋の上で」 (河出書房新社 2022年9月 初版) 文 湯本香樹実 絵 酒井駒子 橋の上で 作者:湯本 香樹実 河出書房新社 Amazon どんな絵本… 生きていくのは楽なことではない。 楽なひともいるかもしれないけれど 多くのひとにとっては なにかの壁にぶつかって 生きることから逃げ出したいと それは子どもであっても、思うことがある。 本書は表紙にある少年の一人称で語られる。 橋の上から川の流れをじっと見つめる 少年の気持ちは辛いものだ。 濡れ衣やいじめ、 今の少年の身の回りを包んでいるのは 受け止め難い現実。 文章は短く簡潔に沈んだ少年の心の…