望まない妊娠による女性の「孤立出産」は今日も後を絶たない。更に本件の背景には「現代の奴隷制度」とも言われる外国人技能実習生制度が深い影を落としている。 概要 2020年(令和2年)11月16日午前、熊本県芦北町(あしきたまち)で技能実習生として働いていたレー・ティ・トゥイ・リンさん(21歳)が自室で衰弱しているのを雇用主が見つけ、監理団体職員と共に病院に連れていった。 彼女の生命に別状はなかったが、夕方、職員から妊娠を疑われると、前日に部屋で死産していたことを告白した。棚に置かれた段ボール箱からは嬰児2名の遺体が見つかった。妊娠8か月から9か月の早産と見られる双子で、19日、医師の通報によりリ…