「まるまつ」で、一番安い定食を選ぶ…。 それは、かつての自分にとってごく自然なことだった。 20年前、私はいつも“白身魚のフライ定食”を注文していました。 特別に好きだったわけじゃなく、ただメニューの中で一番安かったから、 味の好みでも気分でもなく「安さ」で決めるのが日常だった。 今思えば、それは私の中に深く根づいていた“デフレマインド”の表れだったのだと思う。 団塊ジュニア世代として生きてきた 私は団塊ジュニア世代。親は団塊世代で、さらにその上は戦後の混乱期を生き抜いた人たちだ。 その影響か、子どもの頃からずっと、「もったいない」「贅沢は敵」「安さは美徳」といった価値観が空気のように身の回り…