子供のころに、朝、微睡ながら聞こえてくる音でだんだん目が覚める。 母が味噌汁の菜をまな板の上で「トントン」と切る音です。 こんな懐かしい音に郷愁を感じるのは私だけではないと思います。 これもいわゆる「生活音」というものなのでしょうが、このような音は人によって、懐かしさを感じる人、心が安らぐと感じる人もいれば、同じ音を聞いてもうるさいと不快に感じる人もいます。 たとえば蕎麦やラーメンなどをすする音は、私などは美味しそうに食べているというイメージを連想して、食欲をそそられる音ですが、麺をすするという習慣のない海外の人達のなかには、違和感や、不快感を感じる人がいるといいます。 食器が触れ合う音に、客…