昭和48年8月に大阪で開かれた万博を見に行き、47歳で脳卒中で倒れた安井信朗さんの手記です。 命はとりとめたものの脳血栓・脳梗塞としては最も重い部類の症状の為、全身麻痺、重い言語障害が残り始めは植物人間と言われる状態でした。 倒れる前には予兆の様な耳鳴りや頭痛があり、医師に診てもらい入院するも原因不明で退院しています。 奥様の昌子(あきこ)さんが寝たきりでの安井さんを見て「健康な頭脳がみえる」と意思伝達の手段を見つける決心をする所が夫婦愛に溢れています。 四肢まひでもわずかに動く腕に装置をつけてみたり、鉛筆を握らせてみたり…いろいろ工夫し、最終的には電動タイプライターにたどり着きます。 元同僚…