今週は宗教の目的についてです。先週は宗教の枠を出ていかなくてはならないのではないかと述べましたが、私にとって宗教は目的ではなく、ある目的を達成するための手段であるからです。インドや他の国では、大きな葉っぱの上に食事を載せ、食事が終わるとその葉っぱを捨ててしまいます。あるいはセミは脱皮すると抜け殻を放っておきます。私はそれと同じように宗教の体系はその実質を身に着けてしまったならば、相対的に重要性が減っていくと思っています。 例えば真宗でしたらその目的は往生であって、教義では信心が定まったときに往生が確定するとされています。ただ信心が定まったならば安心があって、主にこの安心の方が強調されることが多…