上の印相のイラストは、ネットからお借りしたものです。©彼岸寺 仏像を拝む時、仏さまの手がさまざまな形をしていることに気が付くでしょう。これを印相といい、それぞれの印が仏の法力を示しています。 仏像が何の仏さまや菩薩さまを現しているのかを判断するのにも、印相が決め手となることが多いのです。 上のイラストに示した施無畏印(せむいいん)は、右手の手のひらを胸の前で見せる印相です。 これは、人々を「恐れることはない」と優しいながら力強く励ますお姿です。私は「大丈夫だよ」のサインとひそかに呼んでいます。 反対の手は、同じく開いた形で膝の方に垂れています。これを「与願印」といいます。仏像に向かって祈る人々…