北海道の話 雪の表面をざくざくと丸や四角の溝をつけて持ち上げると、雪が板状にすぽっと持ち上がるんです。 雪の板といっても、氷みたく硬いわけではないです。精々赤ちゃんせんべいぐらい? しっかり固まっていることもありますが、そっと持ち上げないと崩れちゃうぐらいの時もあります。 多分、雪の後晴天が続き、お日様で表面が溶けて、夜にしばれて凍って…を繰り返してできる自然の神秘なのでしょう。 温暖化のせいか、ねこさんが成長したせいか、雪の板を踏み抜いてしまうことが増えましたが、子どもの頃はどこまでも歩いて行ける気がしていました。 宮沢賢治の雪渡りのように ………… かた雪かんこ しみ雪しんこ キックキック…