多面体を生き、時にどのように結晶させるか。因果の鎖をとく”溶媒” 宮沢賢治は多面体です。 詩人・童話作家・農学校教師・農業指導家・地質学者であるだけでなく、星座(天文学)好きであり、山好きであり、森や川を歩き標本採取し、石好きであり、音楽好きであり、芝居好きであり、エスペラント語をやり、読経好きな宗教家でもありました。 なぜそんなに賢治は多面体なのでしょう。 www.youtube.com 近代化された国ではひとは一生涯、仕事に染まってただ一色になってしまう。大人になることは、幼少期に見たパノラミックな風景を切り取り、イーハトーブ(岩手)の百花繚乱の自然から、光や風、大地から遠ざかることなのか…