対抗要件

今日も短答演習を中心に進めました。 これからジュリスト、法学教室を読書します。 ＝＝＝＝＝＝＝＝ 本日の学習 刑訴法 各項目に該当する状況をストーリー形式で覚えることで、記憶に定着しやすくなります。 - **第1項の例:** 検察官が不適切な方法で被告人を尋問し、弁護側がその方法に異議を申し立てる。 - **第2項の例:** 裁判長が被告人の発言を禁止したり、弁護側の求めに応じて必要な釈明を行わない。 **2. キーワードを活用する** - **第1項:** 「証拠」、「尋問方法」、「適正性」 - **第2項:** 「裁判長の行動」、「発言禁止」、「処分」 **3. マインドマップを作成する*…

債権の債という字には「イ(にんべん)」が含まれています。人に対する権利ですね。 また、同様に「責」も含まれています。責任もあるということですね。「義務」と言ってもよいでしょう。「債務」は「義務」の一種です。 今回は商品売買を取り上げて、どのような債権・債務が発生するのか調べてみます。 目次 民法555条など 仕入れ 売上げ 民法555条など span.marker1 {background: linear-gradient(transparent 70%, #ffff00 70%);} 民法555条 (売買) 売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してそ…

前回のお話しは、第三者に対する対抗要件として、動産では「引渡し」、不動産では「登記」ということでした。 今回は不動産の登記記録である「登記簿」について調べてみます。これは「表題部」と「権利部」に分かれます。 不動産登記法十二条 (登記記録の作成)登記記録は、表題部及び権利部に区分して作成する。 Article 12 A registration record shall be prepared separately for the heading section and the rights section. まず、表題部(heading section)を取り上げてみます。 目次 表題部(一…

命題と論理シリーズのところで出てきた民法192条(即時取得)は X → A → Y ？ ？ という流れで、即時取得できるのであればYの勝ち、できないのであればXの勝ち、ということでした。ブルバキ流に分類すれば代数的構造で集合の演算、X∩Y = Φ(空集合)となり、XのものでなければYのもの、YのものでなければXのもの、となります。こういうのを「排他的」といいます。「物権」は基本的には「排他的」なものです。 基本的といったのは、X∩Y ≠ Φ(空集合)のときがあるからです。共有ですね。しかしこれも(X∩Y) ∩ Z = Φ(空集合)が成り立てば、X及びYと、Zは排他的なのです。 目次 民法175…

昨日はビットコインについて聞いてみたのだが、そこで出てくる「ブロックチェーン」、よく目にはするものの、どういうものなのか全くわかっていなかったので、更に聞いてみることに。問答を続けるうちに、どんどん知らない言葉や概念が出てくるので、キリがないけど面白い。 Ｑ）ブロックチェーン技術について教えてください。 ブロックチェーン技術は、分散型台帳技術（DLT: Distributed Ledger Technology）の一種で、デジタル情報を安全かつ改ざん不可能な形で記録するための仕組みです。この技術は、ビットコインのような暗号資産（仮想通貨）で有名になりましたが、さまざまな分野で応用されています。…

この記事はWordpressからの移管記事です。令和３年の私の口述試験の問答の様子を、記憶のある限り詳細に記録したものです。

平成３０年の民法改正は、高齢化や家族の在り方の多様化などの社会環境の変化に対応するため相続法に関する分野を改正しました。高齢の配偶者を保護するために配偶者居住権・配偶者短期居住権の新設、自筆証書遺言の活用を促進するため自筆証書遺言の方式の緩和や自筆証書遺言を法務局で保管する制度の新設など、その改正は広範に及びます。 今回は、平成３０年の民法（相続法）改正についてザックリ・テキトーにまとめました。 配偶者居住権・配偶者短期居住権 配偶者居住権 配偶者短期居住権 自筆証書遺言に関するの見直し 権利の承継と対抗要件に関する見直し 遺言執行者の規定の見直し 預貯金の払い戻しに関する規定の新設 遺産分割…

＜登場人物＞僕・・・父の長男。我が家の不動産を取られそう。40代。 父・・・僕の父です。認知症の末、70代で亡くなりました。 川越花子・・・僕の妹です。40代。 とみ子・・・我が家の不動産を横取りしたい。70代 大森・・・とみ子と共犯者の疑い。㈱大森不動産の社長 兼 ㈱大森工務店。70代。 ＜今回のお話＞ 不動産の登記は強いよ、というお話です。 父は認知症になる前に遺言書を２種類作成していました。 遺言書第１版 公正証書、Ａ不動産とＢ不動産は川越人夫、Ｃ不動産は川越花子（僕の妹）に相続させる。 遺言書第２版 公正証書、遺言書第１版のＣ不動産は川越花子の息子に遺贈させる、と修正する。 ややこしい…

🍀 相続と登記 🔲 相続の効力 ○ 相続による権利の承継の対抗要件 相続による権利の承継は、遺産の分割によるものかどうかにかかわらず、法定相続分を超える部分については、登記、登録その他の対抗要件を備えなければ、第三者に対抗することができない。 ・法定相続分を超えない部分については、登記なくして対抗できる。 ○ 共同相続人A、B間で遺産分割協議をした結果、Aが甲不動産の所有権を取得する旨の合意が成立した。他方、Bは自己の持分にあたる1/2をCに売却し登記をすませた。 ⇒ Aは、甲不動産の所有権(全部)取得は、登記を備えなければCに対抗することができない。 ・上の例で、Bが相続を放棄したとする。(…

(前回からの続きブログ記事です) 🐶で、ねこくん に、そのように言われると、 背信的悪意者でない悪意者丁は （ほんとは所有権のない甲から買った丙から買ったのだが、） 物件の所有者になる、そういうことになりますなぁ・・・ で、このあたりは、 192、176,177・・・ 専門の人、たとえば、ほうがく部４年生とか？べんごしさんとか・・・ の知るところでして、自宅用固定翼操縦士いぬ機長（今日は天候不順で乗務なく、お宅地建物在宅引籠士のような？）は、 ちょっとわかりませんが、 おそらく、不動産を持ってる人の所有権と、取引がひっくりかえりまくって取引できなくなる不都合など・・・ いろいろな立場の人の、い…

ここ数年は民法改正が頻繁に行われているので、ここ数年の民法改正についてザックリテキトーにまとめてみました。 民法改正年表（小さめな文字は関係法令の改正に伴う条文の文言の一部見直したもので内容につき実質的な変更がないもの） 平成２９年（２０１７）債権法改正 平成３０年（２０１８）相続法改正、成人年齢に関する改正 平成３１年（２０１９）特別養子縁組に関する改正、民事執行法改正に関連する改正 令和３年（２０２１）物権法・相続法・不動産登記法改正 令和４年（２０２２）親族法（親子法）改正、民事訴訟法改正関連する改正 令和５年（２０２３）民事手続法改正関連する改正 令和６年（２０２４）親族法（親権）改正…

1年ほど前から大学時代の専攻をちょこちょこプライベートで学び直している。それは、自分がかつて法律学の門をたたきながら、4年間で何も身に着けることなく卒業してしまったから。 たとえば民法。所有権の取得時効とか不動産の物件変動の対抗要件とか、内容が専門的になっていくほど「そういうルールがあるんだろうけど、各論のこまごまを学んで何になるんだろう」と冷めてしまって。法曹や公務員を明確に志して入ったわけじゃなかったので、動機の弱さも響いたと思う。 だから今度はとっつきやすそうな仕方で学ぼうと、しばらく前から『法学を学ぶのはなぜ？~』的な中高生向けの教養書を読んでみたり、法改正をとりあげた新聞記事を読んで…