pair annihilation(英)
正物質と反物質の反応*1。対生成の対義語。 消滅とか書いてあるが、実際には(反応によって当たり外れはあるが)「消滅」した分の質量がエネルギーに転換されて放出されるきわめておっかない現象である*2。
現在知られている限りではもっともエネルギー密度の大きな反応であり、将来的には(SF的には?)宇宙船などでのエネルギー源として利用できるのではないかと考えられる*3。
*1:より正確に言うと、正粒子と反粒子の反応
*2:やりよう次第では大爆発が起きる
*3:反物質を作るコストを考えると、それぐらいしか引き合いそうな用途が見つからないとも言いますが。
表題のネット記事が目に止まった。記事を読むと、とんでもないことが書いてあった。「陽子の内在的な因子として、新たにチャームクォークと反チャームクォークのペアが含まれる可能性が明らかになりました」とのこと。高校物理の教科書も書き換わるかもしれない。 上図は、現在定説となっている素粒子の標準モデルであり、この標準モデルで陽子は、2つのアップクォークと1つのダウンクォークが力を媒介するグルーオンで結合された複合粒子であると考えられている。アップクォークの電荷が2/3、ダウンクォークの電荷が-1/3であり、アップクォーク2つとダウンクォーク1つが結合した陽子の電荷は1になる。 この標準モデルに対し、今回…
桁外れの雷・スーパーボルト 身近な現象である雷だが、この雷の中で反物質による対消滅という宇宙創生や加速器の中で発生するような現象が起こっているということが発見されたのだという。 北陸の石川県は雷が多い地域として知られている。年間の雷観測日数は42.4日と全国一であるという。石川県の雷の特徴は冬に多いということ。地元では鰤おこしと呼ばれているという。その雷は強烈なエネルギーを持っており、最近テレビ塔に落雷した時には、安全装置が焼き切れて広範囲でテレビが見られなくなるという事態まで発生したという。 この巨大すぎる雷が冷戦時代に騒ぎを起こしたこともあると言う。アメリカの核監視のための衛星が1973年…