学生時代、福祉を学んでいた友人から「発達って、出来ないことが出来るようになることじゃないよ」と言われたことがある。どういう意味なんだろうか。もう何十年も経つのだが、ずっと引っかかっている 子どもが何かを出来るようにしていくことが教育だ、と考えている人は多いだろう。子どもが何かを出来るようになると、大人に喜ばれたり褒められたりする。出来ないと、喜ばれなかったり怒られたりもする。大人のそういう態度によって子どもは出来るようになっていくとも思われている。 出来ることが評価されるという教育は、実際にはどんなことを生み出しているだろうか。出来る子は、評価される。それが自信につながり、ますます出来るように…