「他人の発表を聞く時間は無駄」なのか? 自分で考える力を育てるゼミナールの本質 キャサリン・ブルートンの児童文学『シリアからきたバレリーナ』から、今回も教育の細部について読み解いていきたいと思います。(シリア難民という本作の主題に関しては、別の記事をご覧ください。) 自分向けの特別なレッスンをしてもらえないと不満顔の生徒キアラに対し、先生(ミス・ヘレナ)がこう語りかける場面があります。 「ダンスの世界では、いつだっておたがいから学ぶことができるのよ」 ミス・ヘレナは、キアラの抗議を手ではらってしりぞけた。「ほかの人がダンスを作りだす過程をしっかり見ておくの。その人の物語をきいて、どうやってダン…