著者:窪田新之助出版社:集英社 2024年開高健ノンフィクション賞受賞作。 人口わずか3万人しかいない島で日本全国で一番の営業成績を出し続け、 神様と呼ばれた男が自ら運転する車で海に転落、溺死する。 程なく多額の横領が発覚したことで彼の足跡を丹念に追う筆者があぶり出す真実は 何とも後味の悪いものとなる。 果たしてたった一人でそれだけの成績をあげ続けることができるのだろうか? JA対馬だけでではなく、その上部組織を含め誰もおかしいと思わなかったのか? なぜ横領が長年にわたり発覚しなかったのか? そして被害者でもあるはずの契約者たちは何を思うのか。 「死人に口なし」とばかりに彼一人に責任を押し付け…