主人公の元刑事、須賀原と霊を見ることができる少年、明生とのミステリーでありながらドラマのような小説です。 須賀原は、ある事件により刑事をやめ、「あの子がいたと言うことを、一生、忘れないでくれ」という言葉に縛られながら生きています。そして明生も霊が見えるだけではなく、その人の真実も見ることができ、その力のため、周囲から孤立して生きています。 そしてある日、2人は出会い、現世に残っている死者の想いや未練を聞き、その想いや未練を解決していくストーリーです。 事件(死者の想いや未練)を解決するというミステリーでありながら、人の気持ちを中心に描いており、人間ドラマのような、心が温まる本でした。また、短編…