「小児性愛」という病 ―それは愛ではない』(斉藤章佳著、ブックマン社、2019年) という本があります。一部の小児性愛者による犯罪の事例から、その「認知の歪み」等に焦点を当てて論じたものです。 しかし、愛とは何でしょう。何かが好きだという気持ちは全て愛なのではないでしょうか。そして、そこには、独占欲その他の自己中心的なレベルから、キリスト教で言うアガペーのような、自分を勘定に入れない利他的な愛まで、さまざまなレベルがあるのだと言えるでしょう。 そして、アガペーに至っている人はほとんどおらず、そこに至るのは一つの理想なのだと言えます。 つまり、「本当の愛」など、体現できた人はほとんど居ないという…