1868-1938 日本画家、風刺漫画家。河童を描いた作品が多く「河童の芋銭」と呼ばれる。 牛久藩士の長子として江戸藩邸に生まれた。藩が解体し旧藩士の生活基盤が失われていった時代にあって経済的にはめぐまれず、少年期より働きながら洋画を学んだ。日本画家として知られるが、日本画はのちに独修したものである。
ランキング参加中雑談 関西秋の三大古本まつり(わしが勝手に名付けた)が始まった。一番手の四天王寺秋の大古本祭りが、10月11日まで開催中である。続く天神さんの古本まつりは10月19日~23日、知恩寺秋の古本まつりは11月1日~5日の開催である。 そして、今年初開催のえべっさん古本まつりが11月23日~27日西宮神社で予定されている。神社での開催ということで、下鴨納涼古本まつりを意識したもののようだ。関西秋の四大古本まつりと呼べるような成功を収めるよう期待しています。 さて、その下鴨納涼古本まつりである。今年も8月11日~16日に開催された。雨で1日中止になったものの、毎日収獲がありました。皆さ…
Pentax K-1mk2,SIGMA APO 70-300mm f4.0-5.6 DG Macro どうも、ベンチを見ると撮りたくなる。
前の場所からは、徒歩。 ブルーノートを通り過ぎるんだが、店の前の大御所のポスターを拝見して「普通のアーティストは顔に落書きなんかしないんだよね」と思ったり(なにが)。 www.yamatane-museum.jp なかなかタイミングが悪く、随分会期後半になってしまった。 ゆるい系日本画展覧会。 「第1章 江戸時代の「ゆるかわ」若冲・芦雪」。 ゆるい伊藤若冲、と、いつも結構ゆるい長沢芦雪である。 若冲はかわいい「お福図」と、一瞬鶏が上を向いてるのが理解できなかった「蜻蛉と鶏図」が気になった。 あ、展覧会ポスターの絵は若冲「伏見人形図」。これもゆるい…。 芦雪は、最近お正月が近かったからかもしれな…
2022年の9月に新潟の上越市に住む大西旬氏から啞蟬坊のラッパ節についての問い合わせがあった。啞蟬坊の演歌、とりわけラッパ節は、北海道や九州の炭鉱夫や労働者の間でうたわれたり、各地の民謡に変化したり、さらには海を超えてブラジル移民の間でも隆盛を極めていたりと、レコードもラジオをも市民の手には持てなかった明治から大正時代に、これほどまでに庶民の間に拡散していった歌の力にはただただ驚かされるばかりであった。そのラッパ節が新潟でも替え歌として歌われてきており、私がラッパ節を歌っていることを知った大西氏から旋律や節について教えてほしいということで、その歌の詳細を送っていただいた。 新潟のラッパ節は「ス…
2018年2月、私家版として刊行された犬田章による犬田卯・住井すゑの評伝。 農民作家の犬田卯と文芸作家住井すゑ(旧姓・筆名)の長男である犬田章は、父母の長年の文筆活動の足跡を記録して同人誌(現在入手困難)に連載してきたが、本書にその大部分を再録した。 犬田卯は、明治二四年八月、現在の茨城県牛久市で出生し、昭和三二年七月、牛久市の自宅にて六五歳で死去した。住井すゑは、明治三五年一月、現在の奈良県田原本市で出生し、平成九年六月、九五歳で死去した。 犬田卯は、大正四年一二月、父親と相続問題で不和となり、一軒隣の小川芋銭画伯の取りなしで上京。一時、博文館に勤めたが、大正八年、持病の喘息で退社し、以後、…
1940年12月、青梧堂から刊行された犬田卯(1891~1957)の短編小説集。装幀は小川芋銭(1868~1938)。妻は住井すゑ。 目次 米 瘤 橋の上 山川中尉 竹馬の友 一老人 競馬 おびとき 錦紗 荒蕪地 沼畔小話集 伊田見男爵 虚脱人 傳統拒否者 自然人 神樣 米泥のM公 コソ泥のR 札つき者A 浩さん NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 いつも言うことですが 「賢者は歴史に学び、 愚者は自らの経験に学ぶ」というのは 本当にその通りだと思いますし、 これを知ることができた私は 幸運な人間だなとつくづく思います。 この「歴史」をどう受け止めるか? 私は広義に捉えておりますし、 それこそ上司や先輩の知見から学ぶというのも 全然ありだと思うんですね。 充分に「歴史」です。 むしろ歴史を狭義に捉えてしまうと 言わんとしているところの半分も理解できないでしょうか。 私たちは毎日のように何らかの学びをしており それは量的には誰…
前回はモネのルーアン大聖堂を取り上げて、建築物のアウトラインは歪んで描いても変な絵にはならないという話をした。そして、「建築物以外でも、整ったラインで形を正確に描くと印象派風の絵にならないのかと問われそうだが」と文末に書いた。今回はその続きで、歪んだ(あるいはダブった)ラインで形を不正確に描く必要がある場合についての話をしたい。 上に掲載したモネの作品を見てみよう。この作品を見ると、建物や旗や群衆の形の輪郭を正確に描く意志がモネには微塵もないと分かる。そんなことよりもモネが心をくだいたのは、眼前に広がる情景の躍動感あふれる印象をいかに正確にキャンバス上に再現するかにある。 躍動感を表したいなら…
北鎌倉の神社で、息子の娘(つまり孫)のお宮参りに参加。比較的涼しかったことと、朝早かったので、無事に終了。 神主さんの祝詞がわかりやすく、そして心に響いた。要するに「幸せに生きる」って、こういうことなんだろうと納得する。 「掛けまくも畏き〇〇神社の大前に恐み恐みも白さく、【住所】に住める【父母名】が真名子【子供】い、平成 年 月 日に生まれ出でしより【日数】日の今日の善き日に初宮詣仕へ奉らくと、今し大前に参来詣でて、玉串を捧げ奉りて拝み奉る状を平らけく安らけく聞し食して、すくすくと生ひ立ち栄えしめ給へと恐み恐みも白す」 その後は、清く直く。人柄のいい友だちをもち。よく学びよく遊び。病気なく。、…
前回もなかなかいい感じだった五島美術館、今回もこんにちは。 morina0321-2.hatenablog.com というか前回と一緒のタイトルなんだな…。展示室1が今回のメイン、「近代の日本画」。 あ、ちなみに部屋の真ん中のガラスケースでは「文房具-硯・墨 宇野雪村コレクション」。これも前回と一緒だなあ。 まずは部屋を囲むガラスケースから。どちらかというと大型作品が多い。 最初の展示が荒木寛畝「寿老図」。荒木寛畝って人物画も描くんだ。描かれている寿老人はなかなか素敵。 でもって下村観山のおじさん絵が並ぶ(おじさん絵言うな)。「臨済」、強い目と太い首の描き方が凄い格好いい。 寺崎広業は「寒山拾…
洲之内徹『しゃれのめす』世界文化社ニ○○五年三月一日 初版第一刷発行を飛び飛びに再読。読んだことは記憶にある。カラー口絵はよく憶えているが、文章は忘れた。口絵で特に印象深かったのが、柳瀬正夢(やなせ・まさむ)の油彩画。「柳瀬正夢ノート」。《 ついでにここで、私の仮説をひとつ書かせていただきたい。先にも書いたように柳瀬は十五歳で院展洋画部に入選しているが、彼はそのとき、なぜ院展を選んで出品したのか。もしかすると、竹久夢二や小川芋銭(うせん)と並んであの「平民新聞」と縁の深かった小杉未醒(みせい 放庵ほうあん)が、当時親切の院展洋画部の中心だった、というようなことが彼の院展出品の動機になったのでは…