2016年発表の本書は、3人の歴史学者(*1)による京都の歴史探訪で、15の道を紹介している。ガイドブックにある「○○は何年に建立されました」的な紹介と、歴史書にある「このような時代で、××のために必要だった」的な解説を融合した書である。ある種の道やエリアを15取り上げていて、まるでタイムマシンでそれらを体験しているようだ。15の「道」とは、 1)室町と山鉾の道~町衆と図子 2)開化と繁華の道~新京極と祇園 3)清水坂の歴史と景観 4)キリシタンの道 5)鴨東開発の舞台~岡崎周辺 6)大礼の道~皇居から京都御苑へ 7)「日本国王」の道~北野と北山を歩く 8)災害の痕跡を歩く~鴨川流域をたどる …