1994年に「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されました。千年以上にわたり日本の首都として栄えた日本文化の中心地であったことが、世界遺産登録の理由です。この時に登録された文化財の多くは京都市内にあるのですが、平等院と宇治上神社だけは宇治市にあります。京都は洛中と呼ばれていましたが、現在の京都市全部が洛中だったのではありません。京都市内でも、中心部の狭い区域だけが洛中と呼ばれ、そこを外れると洛外とされていました。宇治市は、洛外も洛外、京都市の南隣にあります。しかしながら、宇治市は、京都市よりも古都の雰囲気を今によく伝えています。