義経千本桜の三段目です。 世話物風で、主人公はいがみの権太です。 知盛の息子維盛をかくまう権太の父弥左衛門は、どうやって維盛を守るのか。そして不良息子権太との決着はどうつけるのか。 椎の木の場はカットされることも多いのですが、仁左衛門が上演するときはこの場を必ずつけるそうです。なぜならここがあるので、ならず者の権太も自分の妻子には非常に愛情を持っていたことがわかり、後のすし屋の場面の悲劇がグッと引き立つからという理由だそうです。その通り!!! なので、私も大好きな場です。 登場人物 いがみの権太 ならず者。小せん 権太の女房善太郎 権太の息子 若葉の内侍 三位中将維盛の御台所主馬小金吾 維盛の…