年末に一泊だけの外泊を認められた長男。 元日には病院に戻り、また点滴生活となったわけだが、年が変わり少し良化の兆しが見えてきた。 年末の外泊が一泊だけだったのは、次の日に点滴を入れないといけなかったからである。これは、体内にとどまるべきアルブミンという成分が、尿で必要以上に出てしまっていて、それを点滴で補充する必要があったからだ。 また、尿の蛋白の数値も思ったほど下がらず、一段階治療を進めていかなければならないかも、と医師に持ちかけられていた。 しかし、ここへ来て少し良化の兆しが出てきたのである。 医師からは、アルブミンがとどまりつつあり、この数値だと点滴をやめていいだろう、ということだった。…