尾形の死では、結局人間には役割や大義など無く、ごく個人的な私怨で動くということが描かれた。ゴルカムでカルト的人気を誇っていた尾形百之助上等兵。シナリオ的にはトリックスターの位置付けで金塊争奪戦を引っ掻き回し、その動機が注目されていた。だが蓋を明けて見れば何のことは無く、認知されない私娼の子であるというコンプレックスからくる私怨で動いていただけであった。 尾形の本当の目的をあばく鶴見中尉 尾形は娼婦の子として生まれるが、父から認知されることはなく、母方の家族に育てられた。母は尾形を愛することなどなく、いつまでも父のことを想い続けていた。尾形が猟銃を覚え獲物を取ってきても褒めてくれず、父のように立…