アナキスト詩人 明治34(1901)〜昭和53(1978) 明治34年埼玉県児玉郡本庄町に生まれた。本名保太郎。大正9年京都の平安中学校を卒業後上京し、同10年東洋大学専門学部文化学科に入学したが中退した。クロポトキン、大杉栄らの著作を通じてアナキズムの思想に近づき、日本社会主義同盟の結成に参加。大正12年萩原恭次郎・壺井繁冶らと『赤と黒』を創刊、既成詩壇に反逆するアナキスト詩人としての立場を鮮明にした。 主な詩集に『夜から朝へ』(昭3)・『罰当りは生きてゐる』(昭8)などがある。
6月13日(日) この日は、石川県立音楽堂でコントラバス岡本潤さんのコントラバスソロリサイタル。 そんな演奏会前にお昼ご飯、寿司ランチ。金沢駅2Fにあるすし玉で、特選北陸盛り(にぎり11貫+味噌汁+茶碗蒸し+小鉢) 寿司をサッとつまんで演奏会とか、北陸っぽいかな。 白エビと甘エビは入ってたので、ガスエビも食べれば良かった。種類豊富で新鮮なお寿司はもちろん、茶碗蒸しや味噌汁も美味しい。 とは言え、基本は回転寿司のお店なので気軽にお手頃に食べられる。 外観。 金沢駅の2階にある。 すし玉、観光の合間や最後の〆にもちょうど良いと思う。 本店が富山で、ここは支店だったはず。 廻る富山湾すし玉 金沢駅店…
5月1日(土) 僕はこの日から9日までゴールデンウィークで連休。 4月24日(土)に、5月2日(日)に金沢歌劇座で行われる予定だった、航空自衛隊航空中央音楽隊の公演が中止決定。 この日はチケットの払い戻しに、石川県立音楽堂のプレイガイドへ。落ち着いたらまたぜひ金沢来てください! 幻のチケット。 4月末から5月上旬にかけての連休中は、金沢市内では風と緑の楽都音楽祭が開催中。 今回は無料公演は中止となり、有料公演のみ開催という形で規模を縮小しての開催となった。 プレイガイド前に貼られていた公演スケジュール。 この日の午後に予定されていた鶫真衣さんの公演、完売マーク付いていた。さすがの人気! 払い戻…
宮嶋資夫の『禅に生くる』では彼を天龍寺へと誘ったのは「笹井君」で、それをきっかけにして宮嶋はその毘沙門堂の堂守となり、仏門の生活へと入っていったのである。 この「笹井君」は笹井末三郎のことで、柏木隆法によって『千本組始末記』(海燕書房、平成四年)が書かれ、それを主要文献として『日本アナキズム運動人名事典』で立項されるまでは、岡本潤の『罰当りは生きている』(未来社、昭和和四十年)における次のような証言によって知られているだけだった。 笹井の父親は、関西では名うての千本組というやくざの大親分だった。その三男に生まれた末三郎は、中学時代から文学を愛好して詩を書いたりしていた。(中略)そのうち社会主義…
花田清輝、中野正剛、『我観』『真善美』といえば、それらにまつわる前後史があるので、そうした事実にも言及しておかなければならない。 まずは前史からふれてみる。中野正剛の弟秀人は早大中退後、大正九年に『文章世界』の懸賞当選論文「第四階級の文学」によってプロレタリア理論の先駆的ポジションを得て、朝日新聞記者となる。演劇、文芸評論を手がけ、実際に演劇にも関わるが、十五年にはイギリスやフランスにわたり、絵も描き、昭和六年に帰朝し、自らの滞欧洋画展覧会を開く。十五年には花田清輝と文化再出発の会を組織し、総合文芸誌『文化組織』を創刊し、エッセイ、小説、戯曲などを書き、「魚鱗叢書」を企画刊行している。 それら…
1993年3月、白地社から刊行されたアンソロジー詩集。編者は澤正宏(1946~)と和田博文(1954~)。ブックデザインは倉本修。刊行時の編者の職業は、澤は福島大学教育学部助教授、和田は奈良大学文学部助教授。 目次 第一章 前衛詩の時代 神原泰 真昼の市街/自動車の力動 平戸廉吉 K病院の印象 高橋新吉 断言はダダイスト/倦怠 吉行エイスケ アリノミご機嫌伺い 萩原恭次郎 墓場だ 墓場だ/食事 岡本潤 無風帯 小野十三郎 断崖/紙の心臓 草野心平 亡霊/生殖/冬眠 第二章 レスプリ・ヌーボーの時代 富永太郎 秋の悲嘆 安西冬衛 軍艦茉莉 北川冬彦 瞰下景/馬/戦争 春山行夫 ALBUM/RÉA…
鬼瓦に顔が似ているとからかわれる。関東大震災直後、横浜市図書館の蔵書を片っ端から読み、奈良・京都の仏像と出会う。首席だったが学校に行かず「写生」に向う。17歳、「考古学」への関心 www.youtube.com (1)からの続き:土門拳、14歳の時(当時中学1年)、関東大震災を体験する。横浜に住んでいたが横浜市も壊滅(横浜だけでも3万人余の人が亡くなった)。 この頃、拳は美術への思いをつのらせていて、戒厳令が解除された1カ月後に、瓦礫の中を二科展が催されていた上野まで歩いて見に行っている(臨時の開催日はその1日だけだった)。 繰り替えされる引っ越し。「横浜の天神様」岡村天満宮のこと 拳、小学2…
本探索1253で戦旗社の出版流通と販売に関して、『近代出版史探索Ⅲ』645で既述していることにふれたが、それは「総合ヂャーナリズム講座」における壺井繁治の証言をベースにしている。『日本近代文学大事典』の『戦旗』の解題においても、それらは言及されているけれど、おそらくその言及は昭和四十一年刊行の『激流の魚 壺井繁治自伝』(光和堂)によっていると考えられる。 壺井のことはかつて拙稿「南天堂と詩人たち」(『書店の近代』所収)で取り上げているけれど、ここで簡略にプロフィルと『戦旗』に至るまでをたどってみる。彼は明治三十年香川県小豆郡生まれ、早大英文科中退、大正十二年に萩原恭次郎、岡本潤、川崎長太郎と詩…
岡本潤の詩集が入っております