西条医学界の三偉人 ① 岡田和一郎 ~ 日本耳鼻咽喉学の祖 ~ 明治から昭和の医師、医学者 東京帝国大学医学部名誉教授 文久4年(1864)1月3日、新居郡本町(現・西条市本町)で生まれる。 父の岡田喜惣太は伊豫西條藩のおかけ家や両替屋などを勤めた町年寄(『士魂揺曳』)で、西條に初めて病院(西条市四軒町)を建てた人である。 小学校卒業後は西條町立病院で働きながら苦学を続け、特待生として帝大医学部へ進学する。 その間、父の事業が失敗したため一時は退学を考えざるをえなかったが、友人らの援助によってどうにか在学し、勉学を続けることができた。 明治22年(1889)帝大を卒業、翌23年に西條町へ帰ると…