「世の中に悪はない、悪いのは環境だ」(若い刑事) 「そういう考えは私には分からない、悪は悪だ」(ベテラン刑事) まだ国際的に高い評価を受け鼻高々になる前の ジョルジュ・シムノンの「メグレ警視」のファンだった黒澤明が ジュールズ・ダッシンの 「裸の町」(1948)に感銘を受け こちらも新人脚本家だった菊島隆三と警視庁関係者に取材を重ねながら 脚本を練り上げたという熱意がこもった犯罪サスペンス 三船敏郎もまだ濃さは控えめで(笑) 2枚目俳優的なスーツ姿で、一瞬誰だかわからない程なんですけど いつの時代もこういう若いエネルギーを感じる作品はやはりいいですね 黒澤も撮影終了後の取材では「俳優やスタッフ…