今回はシリーズ第20弾、雄略天皇・9回目を紹介する。即位10年9月~即位11年10月の出来事を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・呉国からのガチョウの献上と養鳥人・養鳥人によるガチョウの安置・川瀬舎人の設置・呉国の貴信と子孫の琴彈壃手屋形麻呂(ことひきさかてのやかたまろ)・鳥養部と黥面 ■呉国からのガチョウの献上と養鳥人即位10年9月(秋)。身狭村主青(むさのすぐりあお)、檜隈民使博徳(ひのくまのたみのつかいはかとこ)は呉の献上した二匹の鵝(ガチョウ)を持って筑紫に到着する。しかしこの鵝(ガ)は水間君(みぬまのきみ)の犬に食べられて死んでしまう。別の本では筑紫の嶺県主泥麻呂(みねのあがたぬ…