ミシェル・バーテルミー・オリヴィエ『コンティ公のお茶会』(1766年) フランス王と因縁の騎士団 フィリップ4世 〝元〟国王一家が幽閉された「タンプル塔」は、中世、十字軍に伴って結成された騎士修道会のひとつ、「テンプル騎士団」の城でした。 第1回十字軍が聖地エルサレムの占領に成功したあと、巡礼者を保護するためにフランスの騎士たちで結成。 本部が、かつてソロモンの神殿があったと伝わる「神殿の丘」におかれたため、「神殿騎士団」「聖堂騎士団」ということで、その名がつきました。 その後、聖地はイスラム教徒に奪回され、厳しい情勢が続きました。 テンプル騎士団は、聖地奪回のためには資金が必要、ということで…