はしご酒(2軒目) その二十四 「キョダイカシタ キョゾウ」 この世には、数多(アマタ)の、トンでもなく怪しいモンスターたちがいる。 そして、その、トンでもなく怪しいモンスターたちの上位に鎮座するのが、「巨大化した虚像」である、と、私は思っている。 そう、巨像、ならぬ、巨大化した虚像。 そう簡単にはブレたりなどしない正義の魂が宿りし実像であったからこその巨大化、巨像。で、あったはずなのに、いつのまにか、その、キモである正義の魂は、見事なまでに劣化し、萎(シボ)み、消え去ってしまった抜け殻、以外の、ナニモノでもなくなってしまったかのようだ。 その手の、それ系の、肝心要の中身はスコッと抜け落ちては…