装画 富安健一郎 装幀:早川書房デザイン室 円 劉慈欣短篇集 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon 収録十三作品のうち、ここのつめ。ここと、この前の作品のあいだを本短編集のターニング・ポイントとしたいんですが、まあ異論はあるだろうな。この作品からあとの短編は、すべて中国人と中国のものがたりです。もう〈老外〉の物語はオワタ。これより前の収録作品にも、『地火』のようなメインランド前時代産業従事者の悲哀を描いたものや、『詩雲』のように銀河の果ての未来の華裔(半分食用、半分召使)を描いたものがあるのですが、それ以外は〈大鼻子〉サンたちが登場人物で、後年中華街探偵*1*2*3を見て、私が舌を捲いた、こ…