1.はじめに 最適化演算をニュートン法を適用して解く場合、目的関数の2階微分で構成されたヘッセ行列を使って解の更新ベクトルを算出する必要がある。本記事では、このヘッセ行列の各要素を差分近似の一つである中心差分近似を使って求める方法を記載してみる。 2.中心差分による実装のメリット ニュートン法等のヘッセ行列を使った最適化演算のプログラムを実装する際、ヘッセ行列の計算を差分近似で実装すれば、目的関数に関係なく各行列要素を求めることが可能。 波動方程式やポアソン方程式といった偏微分方程式を変分法で解いている資料は数多くあるが、変分法の対象として扱われている簡易なパターンだけを考えれば、これらの方程…