「授業拒否事件」の教訓と 教育と福祉行政の区別と役割の明確化への萌芽 京都ろう学校における「授業拒否事件」は、今日では手話通訳者の関係者の間では、あまりにも有名な事件となり、手話や手話通訳分野でさまざまに解釈されているらしい。そこで、あまり触れられていない事実について、以下述べておきたいと思う。 1965(昭和40)年11月18日 京都府立ろう学校で授業拒否。 1966(昭和41)年3月3日 京都府ろう協と府立ろう学校同窓会共同 で「3・3声明」発表。 との経過をもつこの事件でよく論じられるのは、「口話」教育の押しつけに対する「手話」教育への要求という歴史的事件であったとする意見である。 「口…